「本を読みなさい」
と言ったり、言われたりした経験はないでしょうか?
私は学生時代によく言われていました。
では「なぜ本を読むべきなのか」、
言う側も言われる側もそれを明確に理解しておらず、
「何となく読んだ方がよい」と思ってはいるものの
「絶対に読まなければいけない」とまでは思っていません。
今回ご紹介する本を読むことで
「なぜ本を読むべきなのか」が明確になり、
本を読みたくなる気持ちが芽生えます。
本をあまり読まなかった私が
この本に出会ってから本に対する価値観が変わりました。
本を読まないお子さんにだけではなく、
「本なんて読まなくても大丈夫」と思っている親御さんにも
1度は読んでいただきたいおすすめの1冊です。
- 本への価値観が変わる
- 本が読みたくなる
- 前向きな人生を送れるようになる
最後までご覧ください。
本の紹介
喜多川 泰さんの”書斎の鍵―父が遺した「人生の奇跡」“です。
喜多川さんは自己啓発小説の旗手と言われており、
本は世界を変えると本気で考えている方です。
今回紹介するこちらの本は珍しい構成になっています。
- 小説の前半部分
- 書斎のすすめという作者の主張部分
- 小説の後半部分
本の内容に難しいことは書かれていません。
「書斎のすすめ」では
「本」というものが有する様々な
利点・機能・役割・影響について、
例を挙げてあらゆる角度から書かれています。
本のベースが小説なので、全体的にとても読みやすいです。
2055年、東京。生前、親交が薄れていた亡父が浩平に遺した唯一の遺産は、時代遅れの「書斎」だった…。大人たちに贈る感動のストーリー。
「書斎のすすめ」について
次は作者の思いが詰まっている
「書斎のすすめ」で書かれている内容について、紹介したいと思います。
人が人生で「手に入れるもの」は習慣で決まる
「生まれた環境」や「持って生まれた才能」によって
「手に入れるもの」は決まりません。
貧しく恵まれない環境に生まれた人でも
将来大きな活躍をしている人はたくさんいます。
才能に恵まれながらもその才能を活かしきれずに
終わる人生もたくさんあります。
これは「よく考えればそうだ」と
みなさん思っているかと思います。
人が人生で「手に入れるもの」は
「生まれた環境」でも「持って生まれた才能」でもなく
「習慣」によって決まるとあります。
企業の経営者が必ず持っている「習慣」とは
「社長室には様々な本が並んでいる」
そんなイメージをお持ちではないでしょうか?
実際に企業の経営者は本をたくさん読んでいます。
読まなければいけないということを知っているからです。
経営を続けるに従ってこの「習慣」を持つようになり、
「社長室には様々な本が並んでいる」 という
イメージは必然が生み出した光景だと納得します。
「目的」があって「目標」がつくられる
子供の頃から叶えたい夢を持ちます。
プロ野球選手、ダンサー、お花屋さん、プログラマー、医師など。
夢とは叶えたら必ず幸せになれるもののはずですが、
叶ったとしても幸せになれるかどうかはわかりません。
これらは「目標」でしかないからです。
「何をするか」よりも先に「どんな人間になるのか」。
このことが決まっているかどうかで
幸せになれるかどうかが決まるとあります。
具体的な「目標」よりも前に、
その土台となる「人生の目的」を持つことの大事さが書かれています。
「自分のためだけ」に本を読むのではない
「自分のため」よりも
「自分以外の人のため」に本を読むことが
読書の本来の目的であります。
「公のために本を読む」、「心を磨くために本を読む」
もともと学問というものは、私利私欲を満たすものではなく
「世のため、人のため」に成長する目的でありました。
時代の流れとともに「自分の幸せのため、自分が得するために本を読む」
という考えが、深く浸透したとあります。
人間は「自分のため」というニンジンでは動こうとはせず
「誰かのため」になら行動できる本能を持っています。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます。
本書の内容を一部ご紹介しましたが、
上記以外にも本を読みたくなるパワーワードが
「書斎のすすめ」だけでなく小説のなかにも
たくさんちりばめられています。
仕事が忙しく本を読む時間が取れない日々が続いていたときに
ふとこの本の内容が頭をよぎり、
「本を読まなきゃ」
という意識にさせてくれます。
惜しくも私が本書を手にしたとき(発売当初)は既に社会人でした。
学生時代に読んでいれば未来は少し変わっていたのかな
と思うときがあります。(もちろん良い方向にです)
ですが、遅すぎるなんてことはありません。
いつの時代でも本は人生を豊かにしてくれます。
迷っている方がいましたら
直感を信じて本書を手にしてみてはいかがでしょうか。